Enmeiji延命寺

延命寺 寺とパソコン

 

title 寺とパソコン

<VOL.72>

 

独占は衰退を招く そして


先日あるインスタントカメラのメーカーの倒産が報じられた。
デジカメに負けたということになっているが、それだけではあるまい。
他の会社がこの会社と同じような製品を出したときにこの会社は猛反発した。
果たしてまねだったのか、特許などに触れる部分は本当はあったのか無かったのかは今となっては分からない。
結果としてはこの手の製品はこの1社だけが作っていた。
私はすぐに写真が出来ても焼き増しはどうするのか疑問だったので手を出さなかった。
すぐに見ることが出来るという点ではデジカメに負けるとしてもすぐ写真になる点では負けていないから、どこかの会社が拾ってくれるだろう。
最初からプリクラが出来るようなものならまた日本で流行るかもしれない(もう終わっている気がしないでもないが)。

学ぶべき教訓は 
独占というものは一時は利益を独占できるように思えるが、ライバルが無ければ一人で没落していくということである。
かって「国民機」とまでいわれたパソコンは互換機を出したメーカーにさまざまな妨害を考えた。
それが今はウィンドウズについていくのをあきらめた。
少しの間だけ互換機を認めたことのあるメーカーは価格の引き下げがなかなか出来なくて、シェアが下がったままである。
新製品を出す前には在庫処分価格に引き下げるが、それでもはけないときもある。
 
とはいえ必ず「独占から没落へ」進むとは言えない。
特に日本は「みんなといっしょ」でいることが安心なような世界である。
しかしその場合はメーカーの替わりに利用者が没落していく。
みんなが使っている無料のソフトを使うためには高い製品を買わなければならないことの何と多いことか。

表題の「そして」の後に「公開は薄利を招く」と続いてしまうのが残念なところである

「仲間であると同時にライバルである」ところと競争して儲けを出すのはそれほど簡単なことではないだろう。
「適正な利潤」をあげることが出来なければ、売り続けることは出来ない。

なんだ。結局は「利用者はどのみち没落する」というのがオチか。

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独占は衰退を招く そして
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