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33 彼女はメー・カイの「親戚」なの? メー・カイの4男のプレック(35)は、妻のナットがクィティオ(タイ風ラーメン)屋をやっていて、7歳くらいの男の子がいたが、ナットの店でクィティオを食べながら、村の人々に話を聞いたりしていると、プレックの前の妻との間の15歳くらいの少女が、ナットのそばに立っている姿を見かけたものだ。少女は山岳地帯で教師をしている母親のもとからこちらの方に来るときには、父親の家に寄るらしいのだが、昼間は家にいないことが多い父親を待つ風情もなく、敷地内でクィティオや家の仕事をしているナットのところに来ると、当たり前のようにお小遣いを少しもらって、また行ってしまう。 長女のチャン(39)も、最初の夫はチェンマイに住んでいて、今は別の男性が彼女の家に住んでいた。チャンの3人の娘のうち次女のサーンワーン(20)は、祖母であるメー・カイの家に住んでいたが、それはこの男性を嫌っているからだということだった(18参照)。 山岳地帯に住む次男のパン(37)は、妻と3歳の男の子を伴って定期的にメー・カイの家に来たが(22参照)、時おり途中でサラーウットという名の15歳の少年を乗せて来た。彼はパンの前の妻との間の子どもだった。 北タイの村の人は「ヤートだ」と答えるとそれで充分だと思うようで、さらに「具体的にはどういう関係なのか」と尋ねても、何を聞かれているのかわからない様子で、「ヤートだ」を繰り返すばかりである。それは私たち日本人の感覚で考える「関係」について話したくないからではなくて、どのような血縁と姻戚関係でつながっているかとラインでたどる考え方が希薄だからだということが、村で同じやり取りを繰り返すうちにわかったことだった。 川野美砂子
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